【あたおかモンスタークライント体験記に学ぶ】過去は嫌な出来事でも美化される

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株式会社アシッドハウスの芦田哲也です。

LinkedInでこんな投稿を発見しました。

名刺を渡した後、いきなり破られた。
そして、このように言われた。
「君みたいな若手にうちの担当が務まると思っているのか!うちも舐められたものだな」と。

20代後半だった私ですが、会社の看板を背負ってプロとして携わっている以上、黙って認めて引き下がるわけにはいかないので、悔しい思いをグッとこらえながら「汚れた名刺で申し訳ございません」と新たな名刺をお渡ししました。

その会社担当者はとてもプロ意識が高くて厳しい方でしたが、私にとってはプロとは何かを常に試されているように思え、なんとか最後までやり遂げてニーズに応えたいと諦めずに必死でもがいていました。

  • 過去の担当者と同じ質問をするな。
  • 一度答えたことは内部でキチンと引き継げ。
  • 質問は手短に分かりやすくしろ。
  • こちらの工数まで意識して動け。
  • 指摘事項は理解できるよう説明しろ。
  • 何を根拠に言ってるのかキチンと示せ。

などなど、色んなことを言われては、1つ1つの意図を考えてみて次の日に活かすという日々を1年に渡ってやっていました。

なんとか1年やり遂げたある日、会社担当者から電話がかかってきたのです。
「あの時は失礼な態度をとって試すようなことをしてすみませんでした。私は異動になりますが、担当があなたで本当によかったと思ってます。ありがとうございました。」と言われ、なんとも言えない嬉しい気持ちになったことは今でも忘れられません。

ダメだ、やる意味がないなどと投げ出してしまうことは簡単ですが、やってみないと分からないことだらけなのが仕事っていうものであり、それをやってみた先に今まで味わったことのない苦しみや楽しさがあるからこそ面白いと私は思います。そして、たった一言なのですが、「ありがとう」と言われる仕事ができたってことが、自分にとっての財産だなと思います。

皆さんはどんな気持ちで仕事と向き合っていますか?

引用元:https://www.linkedin.com/posts/activity-6791292605490634752-yBki

このエピソードは、この投稿をされた方の過去の体験です。

しかしながら、令和になって3年も経つ今でも「常識も気分も習慣も行動もすべてが昭和ど真ん中」の会社は多く存在しており、類似ケースは現存している可能性は十二分にあります。

私は就職氷河期ど真ん中世代で、仕事をしながら不条理に感じたことは一度や二度ではありません。

今は幸い自分の会社やビジネスを持ち、自分のペースで悠々自適に仕事と生活することが出来ていますが、いろいろと振り返ったり海外の情報を収集してみるうちに、日本の会社の労働環境がいかに異常かということに気づきました。

その全容をブログで紹介し、同じような目に遭わないための参考にしていただいたり、あまり将来の明るくない日本社会で少しでも労働環境が健全になることを願うばかりですが、今回はこのエピソードの中で何が問題なのか、今はどうあるべきなのか、そもそもどういうことなのか等を解説していきます。

民度の低いクライントは目の前から存在を消す

名刺を渡した後、いきなり破られた。

「名刺を渡していきなり破る」なんて、宣戦布告だと普通は思いますよ。

だって、日本の社会で叩き込まれる気持ち悪い名刺交換のマナーを守るどころか、破壊行為を行っているわけですからね。

人として許されるのだったら、顔面に右フックをかまし、怯んだところに椅子か机でも「やめてくれ」と泣き出すまで投げつけますがw(過激ですみません…)

そして、このように言われた。
「君みたいな若手にうちの担当が務まると思っているのか!うちも舐められたものだな」と。

いったい「担当が務める基準」とやらは、何なのでしょうか?

自分勝手に取引相手の理想像を、取引先本人に押し付ける傲慢さは何なのでしょうか?

どう冷静に考えても「舐めているのは、名刺を渡していきなり破るお前だろ、この野郎!」としか言いようがありません。

そして、こんなセリフを吐けるのは、きっと「若造でこっちは客だから理不尽に当たっても問題ないだろう」という、死ぬほどカッコ悪い動機に間違いありません。

でも人間は他の動物とは違って理性という能力を持っていますし、ビジネスには一人では出来ないので、パートナーに対する最低限のマナーは尊重されるべきです。

なので、

私だったらこのようにされたら、「私の目の前にいるのは人間ではない」と解釈して、無言で帰ります。

日本人が大好きな非生産的根性論

20代後半だった私ですが、会社の看板を背負ってプロとして携わっている以上、黙って認めて引き下がるわけにはいかないので、悔しい思いをグッとこらえながら「汚れた名刺で申し訳ございません」と新たな名刺をお渡ししました。

「根性をみせている」「頑張っている感」を出していますが、そんなの美談でも何でもないですよね。。

目先の1円にもならないし、将来の資産にもスキルにもならない超ムダな努力。

もし、こういうのを評価しようとしたら、日本社会の負の常識に染まっている可能性が高いので、海外に飛び立つかニート生活を経験したほうがいいと思います。

というか、名刺なんて書いてある情報をデジタル化したら捨てるんだし、このエピソード時は全然状況が違ったとは言え、テレワークの時代に名刺なんてほぼ必要ないですからね。

仕事を辞める勇気がないので、思い込みで正当化しただけ

その会社担当者はとてもプロ意識が高くて厳しい方でしたが、私にとってはプロとは何かを常に試されているように思え、なんとか最後までやり遂げてニーズに応えたいと諦めずに必死でもがいていました。

申し訳ないんですが、「プロとは何かを常に試されている」というもっともらしい話ではなく、その「会社担当者」とやらがヒステリックで単に愚かなだけですですよ。

  • 会社で立場が弱い
  • 家庭でも立場が弱い
  • ストレスが溜まっている
  • お金も時間も自由もないので、体よくストレス発散ができない
  • 自分より弱そうな立場の若造(投稿した人)をいじめる
  • いいストレス発散になっている

という具合でしょう。

そもそも「会社担当者」とやらが、投稿者にヒステリックに付き合うことが、具体的なビジネスメリットを引き出すベストなコミュニケーション方法だなんて、全く実証されていないのですからね。

人間というのは、どうしようもないことがある場合、あと付けで正当化しようとする生き物ですから。

投稿者はモンスタークライントをあてがわれても、仕事を辞める勇気がなかっただけというのが本質だと思います。

モンスタークライントと取引している時点で失敗している

なお、世の中にはモンスタークライントで部下が苦しんでいるのに、ろくに解決をしようとしないポンコツ上司が大量にいます。

私も過去に「でも、お前にその仕事をやらないっていう選択肢はない…」とか、誰でも言える何一つ前進しないコメントで収めようとします。ポンコツ上司なんて取引に関する権限もろくに持っていないただのザコキャラなので、相談相手を間違えたと解釈すべきですね。

今は私は自分が取引権限を持っているので、モンスタークライントである態度を見せた瞬間に容赦なく取引を打ち切ります

そもそもモンスタークライアントを顧客にしてしまっている時点で、リード獲得や商談、取引などすべてが失敗していると言えます。

モンスタークライアントはこちらの生産性を容赦なく下げてくるので負債をもっているようなものですし、とっとと理想的な顧客を見つけ直したほうが合理的です。

ちなみに上司、幹部、経営者がこのような理屈に理解を示さない場合は、すぐに辞めるべき仕事・会社ですね。

過去の出来事は嫌なことでも美化される…

なんとか1年やり遂げたある日、会社担当者から電話がかかってきたのです。
「あの時は失礼な態度をとって試すようなことをしてすみませんでした。私は異動になりますが、担当があなたで本当によかったと思ってます。ありがとうございました。」と言われ、なんとも言えない嬉しい気持ちになったことは今でも忘れられません。

ここまで読んで、ため息が出てしまいました…

この程度の内容を電話で手短に言われて、これまでのうざく面倒くさい日々を簡単に水に流してくれるなら、モンスタークライアントからしたらチョロいもんです。

まあ投稿者さんは人が良いんでしょうが、世の中ではこういう人が生真面目で優しい感じの人が、そこに付け込まれて最も損をしやすいことにも気づくのを願うばかりです。

しかもここまでの文章で明らかですが、投稿者さんは思い切り「過去美化バイアス」がかかっているようですし・・・

未来は自分が望んだ通りである

ダメだ、やる意味がないなどと投げ出してしまうことは簡単ですが、やってみないと分からないことだらけなのが仕事っていうものであり、それをやってみた先に今まで味わったことのない苦しみや楽しさがあるからこそ面白いと私は思います。そして、たった一言なのですが、「ありがとう」と言われる仕事ができたってことが、自分にとっての財産だなと思います。

このような言葉で締められていますが、私は「そう思うならそれが正しい」と思います。

ただ一つだけ絶対に避けなければならないことは、

モンスタークライントとの日々に耐えたことが自分にとって財産になったことを絶対的に考え、その一連の経験に絶対的な価値とし、信念とするように後輩、同僚、子供などに押し付けることです。

人生とは「時系列に選択肢が大量に並んでいて、それを一つずつ処理していくもの」です。

その選択肢を見つけること、実際にどれを選択するか決めることは、人それぞれ違いますが、投稿者さんは不毛なモンスタークライアントさんとの日々の向こうに財産があると考えたこと自体が、結果になっているのではないでしょうか。

なぜなら、人によって見えるものや信念が異なるからです。

仮に、不毛だと見切りを付けて、別のクライアントと付き合ったら、モンスタークライアントとは比べ物にならない成果を得られた、みたいなことが財産になったと考えても正しいし、財産にならなかったとしても正しいでしょう。

人間は苦労した経験を教訓として、時に押し付けがましく後進に語りがちですが、話すほうも聞くほうも「花咲かじいさん」「かちかち山」「桃太郎」並の昔話ぐらいにとどめておくのが良いと思います。

まあ、私はこの投稿者さんの仕事の向き合い方とは全く違うことは確かですけどねw

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