12月も半ばになるわけですが、12月は”師走”とか言われています。
この”師走”が来ると、本当に忙しくならざるを得ないかどうかは別にして、日本人は条件反射的に忙しくなります。
世界はデジタルトランスフォーメーションが進み、効率化が進んでいったいます。
それなのに、日本人は相変わらず悩殺される12月を過ごさないといけないでしょうか?
やらなくていいことまでやっていないでしょうか?
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忘年会を全国で廃止しよう
さて12月を忙しくしている理由の一つに、日本の多くの会社がやりたがる「忘年会」というイベントがあります。
これ、令和のこのご時世でも未だに当たり前のように行われていますけど、もういい加減廃止にしませんかね?
やらないほうがいいことは明白
これほど誰得かわからない、不毛な行事はないと思うのですが、その理由を挙げておきましょう。
- 誰も行きたいと思っていない
- 幹事を中心に社員が疲弊する
- 大半の会社が同じ時期にやるから消耗する
- 12月がムダに忙しいのに追い打ちをかける
- 忘年会の翌日もふつうに朝から仕事
誰も行きたいと思っていない
行きたい人のほうがマイノリティ。
これだけで忘年会をやらない十分な理由ですよね。
行きたくない人の声は「酒を強要される」「何か出し物をさせられる」「お金がかかる」「業務時間外にまで気を遣わされる」「時間の無駄」など様々ですが、、、
これらの理由って、別に最近よく見る意見でも何でもなく、特段昔から変わっていないんですよね。
それなのに、今もふつうに続いているのって・・・。
しかも「お客様第一主義で・・・」とか言っている会社ほど、忘年会の強要がまかり通っていたりします。空気を読めていない会社に良いサービスができるはずがないし、今後も存続できるとは到底思えないですが・・・
あと酒が入ることの弊害として、「セクハラ」「泥酔者がウザい」というのもあります。
純粋に「みっともない」というのも十二分にデメリットですよ。
幹事を中心に社員が疲弊する
幹事をやらされるというのは、社員にとって召集令状(赤紙)みたいなものです。
ただの飲み会の場所のブッキングだけならまだしも、ただ役員を満足させるための変な出し物とか配慮とか求められます。
当の本人には恐怖でしかないし、会社はもちろん、この国の経済にとって何の価値も生み出しません。
恐怖を味わせることによって、その社員は、今後会社へのエンゲージメントやパフォーマンスを上げることに貢献することになるのでしょうか?
絶対にならないはずです。
たまに、「飲み会の幹事をやることがビジネス力を上げる!」みたいな主張をする人がいますが、普段の仕事の経験値を上げさせればいいだけの話です。
なぜそんな回りくどいことを強制するのでしょう?
また幹事をやらされた社員だけではなく、その社員と普段チームで働いている別の社員も迷惑です。
疲弊は伝染するんですよね。
あ、ちなみにこういう行事になると妙に張り切る社員がいたら、普段の仕事のパフォーマンスは最悪な可能性が高いです。
すぐに会社をやめてもらいましょう。
大半の会社が同じ時期にやるから消耗する
“忘年会シーズン”という言葉にも、消耗の原因が詰まっていますね。
別に11月とか、年明けて2月(旧正月)とかに開催したっていいわけです。なぜ毎年混み合うことがわかっている時期にやり続けるのか・・・
ちなみに忘年会を行う飲食店も、”忘年会シーズン”の消耗に巻き込まれるわけですが、一つ提案があります。それは「忘年会のシーズンはすべての価格を釣り上げる(すべての金額を倍以上にする)」ということです。
これによって、時期をずらしたり、カネのない会社は「忘年会を廃止しようか?」という検討が進むはずです。
12月がムダに忙しいのに追い打ちをかける
別に12月を暇に過ごしても良いと思うのですが、日本のほとんどの企業は毎年12月は忙しくしなければいけないようにタスクを組み込みます。
そして、それに追い打ちをかけるかのように、忘年会という要らんタスクを入れるのです。
- 前の仕事が長引いていたからと、忘年会の場に遅れてくる。
- 忘年会の会場で、仕事の電話をしている。
- 仕事があるからと、忘年会の場から抜ける。
「仕事も忘年会もどっちつかずなら、どっちもやめたら?」と思うわけです・・・
そもそも12月が忙しいなら、12月のタスクがどれだけの生産性があるのか吟味すべきです。実際に吟味してみると、大して生産性のないタスクばかりだったりします。
たとえば、取引先に「年末のご挨拶を・・・」と、カレンダーを渡しに行ったり(今どきカレンダー?)。
取引先の忘年会に参加とかも要らないですね。明らかに体を壊しに行ってます。
「いや、取引先の忘年会に行くことに意味がある!」とか言うなら、他の方法でも良好な関係を築けないか、またはこれからも取引を続けるに値する相手なのか、検討する余地は十二分にあるでしょう。
ちなみに、大掃除とかいうのも要らないですね。普段から最高にきれいしていれば、大掃除なんてする必要ないはずですよ。
忘年会の翌日もふつうに朝から仕事
よくある話ですね。
忘年会に限りませんが、会社の飲み会とは「翌日に強制的にパフォーマンス最低状態で仕事をさせられる」というスーパーデメリットを兼ね備えています。
- 酔っている
- 忘年会疲れ
- 師走の仕事疲れ
- 電車乗り過ごし
- 寒い
- 翌日も定刻通りの仕事
私もそうなのですが、前日の夜遅くまで酒を飲んだだけで、確実に翌日の仕事のパフォーマンスが落ちます。
・・・こんなんでどうすれば翌日朝からまともに働けるんでしょうかね?
翌日の仕事のパフォーマンスを限りなく下げるための仕込みを、前日にやらされているようなものですよ。
まとめ
ここまで書いておいて改めて思ったんですが、忘年会って本当にやる意味がないですよね。
デジタルトランスフォーメーションへの対応とか、中小企業の人手不足とか、緊急的に解消しなければならない問題があるのに、「誰からも求められてもいない」ばかりでなく、「お金のムダ」「時間のムダ」「翌日の社員の生産性を驚異的に下げる」。
こんな状況でデメリットばかりの忘年会をやっている場合じゃありません。
なお、「1年の締めくくれたことへの感謝」「来年も頑張ろうという意気込み」という本来の意味合い会を開くなら、
株式会社マツリカでは「リモート飲み会」を実施している。もともとフルリモートが可能な職場で、会議もウェブ上で開いていたことから、飲み会でも実践してみたのだという。同社では「場所に囚われずコミュニケーションがとれる」「店選びや移動の負担がない」「終電の心配がない」「料金が安い」といったメリットがあるとしている。
これについて、塩田氏は「友人の会社がやっていたが、めちゃくちゃ効果があったと話していた。楽しく飲めて、眠くなったらオフにできる」とコメント。
引用:ケンコバ「テレビ番組の忘年会も減ってきた」進むビジネスパーソンの“忘年会離れ”、理想の飲み会の姿とは(AbemaTIMES)
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