WeWorkの失墜から考える・リアルワークスペースはただの固定の作業場

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株式会社アシッドハウス芦田 哲也です。

今回はコワーキングスペースWeWorkの失墜がニュースを賑わせていますが、「リアルのコワーキングスペースには付加価値を生み出さない」という話をさせていただきます。

ソフトバンクビジョンファンドも出資していた、「リッチでグレードの高い感のある」「意識高めのコーワキングスペース」を提供していたWeWorkというグローバル企業があるんですが、上場を目前として創業者や経営状態が「叩いたらホコリが出まくった」ということで、上場取り下げ・信用失墜という事態になりました。

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私も普段からコワーキングスペースを使っています

私は普段、オフィスはバーチャルオフィスにして、ネットとMacbookがあればどこでも仕事ができる、リモートワークという形態をとっています。

そのため、日本のみならず、世界のコワーキングスペースを日常的に使っていたり、起業家向けのシェアハウスに住んでいた経験もあります。

なので、「同じ快適なスペースで、時間を共にする事によって、コラボレーションが起こるとか1+1=10にもなる」とか、コミュニティスペースに期待されるイノベーティブな経験とか、生産性の向上みたいなものについて、私なりの経験に基づいた考えをお伝えしたいと思います。

オープン時してから、時と共に変わっていく・・・

結論は「オープン時はコラボレーションやイノベーティブな経験は確かに起きやすい。しかし、時とともに風化していく」という感じです。
 
その理由は大きく分けて3つあります。
 
  1. オープン時に来るのはアーリーアダプターだから。
  2. その後レイトマジョリティが違う理由で進出して来るから。
  3. 物理的な距離が”きっかけ”を生むわけではないから。

それぞれ見ていきます。

オープン時に来るのはアーリーアダプターだから

オープン時に率先して来るような人は、いわゆるアーリーアダプター、新しい価値を生み出す気概があるタイプなのです。

「コワーキングスペース」は、「インキュベーションオフィス」という言い方でかなり前からあって、私も10年ぐらい前まで「インキュベーションオフィス」を運営する会社で働いていたことがありました。

※その時期には「インキュベーションオフィス」って珍しかったんですが、今では上場した会社も複数入居していた実績もあります。

しかし、今は「コワーキングスペース」は日本国内でもたくさんありますが、「インキュベーションオフィス」であったような、成長企業がバシバシ出てくるような感じではもうないんですよね。

「コワーキングスペース」という場も、そこに来る人も「コモディティ化した」ということなのでしょう。

レイトマジョリティが違う理由で進出して来るから

オープンから時間が経ち、後から進出して来る”レイトマジョリティ”は、「新しい価値を生み出す気概」には興味はありません。単純に、「居心地がよさそう」とか「コストが安い」から進出してきます。

WeWorkはまさにこれでしょう。

そもそも「コワーキングスペース」なんて、

  • 自分が行った時にちゃんと空いている
  • 安定したWiFiが通っていてる
  • そこそこ居心地が良い
  • 安い

ぐらいを満たしていれば、OKな感じです。

しかし、WeWorkは

  • 設備がイケてる
  • 居る人がいけてる
  • 場所がイケてる
  • ビール飲み放題w

という感じで、自分のビジネスを加速したり、シナジーを生んだりというのを追求しているわけでもなさそうです。

「そこで仕事している自分はイケてる」というのが得られる価値だったんだと思います。

似たような経験を一つシェアします。

私は起業家向けのシェアハウスに住んでいた経験があるんですが、そこに住んでいた人のほとんどは、起業しませんでした。

サラリーマンで(人によっては起業準備中というフラグを立てながら)、マンスリーで住めて、家具・ネット付き、個室も確保されていて、家賃はそこそこ、みたいな理由で住んでいた人も目立っていたんですよね。

昔は本当に起業家ばかりが住む場所だったようですが、私が住んでいた時はそんな感じではなくなっていました。

物理的な距離が”きっかけ”を生むわけではないから

最後にこちらです。

たまたまそこに居合わせた人と、リアルスペースを毎日ともにすること自体が、イノベーションを生む一番期待できるとも思えないんですよね。

これれは「オンラインサロン」というコミュニティに、成功事例がいくつも生まれていることからも明らかです。

むしろ、オンラインのほうの質の高いつながりが、オフラインのほうに昇華するという流れのほうが自然かと思います。

現代は「ユビキタス社会」って言われるように、必要な情報やリソースには、自分のタイミングでスマホ1つでアクセスできます。

実際、私の仕事や人脈はオンラインベースがほとんどですし、オフラインで月1回、集中的で濃密なコミュニケーションが行われます

そう考えると、むしろオフィスはデフォルトでは不要で、必要に応じて集まるというやり方の方が、時間もコストも考えるといいんじゃないかと思います。

それに働く場所を固定化しないほうが、頭を柔らかくするためにもいいはずですしね。

まとめ

今回は「今どきリアルの共用オフィス空間にイノベーティブな付加価値はない」というお話でした。

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