近年はこれまでになかったことや、予期しない出来事が毎年相次いでおり、振り返るにもすべてをプレビューすることができないものなのですが、、、
2019年といえば、個人的には自然災害の脅威が強く印象に残っています。
また政治や経済は、失望と言うよりも最早「目に入らなくなった」という人も多いことでしょう。
「政治や経済に踊らされず、すべては自分次第」。
経営者とはそういうマインドセットを持っているものですが、私はいっそうこの思いを強くしました。
そんなわけで、2020年というまさに新時代が幕明けましたが、未来はどのようになるかわからないけれども、2020年代に「これをやったら必ず会社を潰す」という明らかな特徴を記しておきたいと思います。
これは予言的な意味合いも含めておりますが、大方間違いはないはずです。
ぜひ1年の始まりというこのタイミングで、インプットしていただけると幸いです。
テキストで内容をチェック
結論から言うと「これまでの仕事のやり方を一切合切捨てて、デジタルトランスフォーメーション(DX)にシフトしましょう」という話です。
具体的には、以下が10年以内に絶対に会社を潰す会社の特徴と言えるでしょう。
デジタルで済ませる抵抗感が強い
昭和や平成では「対面」で「時間をとって」コミュニケーションを取ることに、価値があると思われてきました。
しかし今ではそうではないのです。
- 自分と相手の時給対効果の吟味が必要
- グローバル化
- コミュニケーションそのものがデータとして残らない
によって、オフラインを選択するメリットがないのです。
「重要なことこそ、メールでは済ませるな」「営業は足で稼げ」といった熱血な方針は、令和においては時代遅れの価値観と言ってもよいでしょう。
私は「コミュニケーションそのものがデータとして残らない」というのは、データドリブンな経営がどの企業も避けられないという中で、かなり深刻ですよ。
捨てられない
企業がデジタルトランスフォーメーションに対応するためには、今までの価値観を捨て、180度違う考え方を受け入れる必要があります。
- デジタルでないもの
- 利益を生み出さない従業員
- 利益を生み出さない設備投資
など。
元々ヒト・モノ・カネに余裕がないのが中小企業なのですが、今後はますますその深刻度は増すので、投資対効果も考慮せず前例踏襲的にカネや時間を垂れ流しているものは、切り捨てるかリプレースしないといけません。
ここは本当に容赦してはいけないところです。
大企業は「年功序列」を最も重要かつ緊急な事案として、メスを入れ始めていますよね。
切り捨てやリプレースについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
マーケティングがおざなり
日本の中小企業には、マーケティングを知らないか全く活用できていない会社が多く存在します。
マーケティングが何かという話まで踏み込みませんが、中小企業の問題のほとんどはマーケティングによって解決できるのです。
『企業の目的が顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在することになる。すなわち、マーケティングとイノベーションである』
ピーター・ドラッカー(「現代経営学」「マネジメント」の発明者)
なおイノベーションは、現在ではテクノロジーの活用によって生み出しやすくなっています。
マーケティングとテクノロジーの活用によるイノベーションの創出に、企業は永続的に取り組む必要があるのです。
トップが最新テクノロジーへの興味がない・疎い・軽んじている
このサイトをご覧になっているあなたはそんなことはないかと思いますが、「私はアナログなんでよくわからず…」と言い訳をし、従業員や外注先に知識から依存するようなトップの会社には未来がありません。
インターネットや関連するテクノロジー自体は社会のインフラの基盤であり、マーケティング同様、どんなビジネスでもついて回る経済活動の土台です。
そんな重要な領域のナレッジやノウハウは、企業の資産そのものです。社内への定着もふくめて、大事にする必要があるでしょう。
なお、トップが「プログラミングやテクノロジーのスキルを学ぶべきか?」というのもありますが、ウォークスルー的に手を動かすだけでも必要ではないかと思います。
テクノロジーが実現させているのは「身体機能の拡張」なので、頭で一生懸命理解するよりも、体に染みこんだ方が近道なのです。
朝令暮改をためらわない
次世代のテクノロジーは、次々と常識を塗り替えていきます。
この間までのやり方が通用しなくなったり、もっと便利なものが出てきたりと、まるでサーフィンのように波乗りしていくことが重要になります。
おそらく経営者であれば、朝令暮改はしょっちゅうだと思いますが、従業員が受け入れられないこともあります。
しかし、それでも振りきって新しい方針やプランで走り出すことが大事ですね。
時間かけて作り上げた長期プランを捨てて、その後に数日で練り直した方法のほうが上手くいくことも多いのです。
風化した言葉を使うならPDCAということですが、これからはP(プラン)はかなりざっくりとでOK。
「まずはやってみる。その後、走りながら軌道修正していく」というのを、トップからボトムまで共通認識として進めていくべきでしょう。
まとめ
というわけで、まとめに入りたいと思いますが、
- デジタル活用を前提に効率よく済ませる
- これまでの価値観や習慣はすべて捨てる
- マーケティングは上手く回す
- まず実行、コロコロ変わりながらも前進する
ほかにもいろいろありますが、こんなところがポイントでしょうか。
そして最終的に大事なのは、実はただ一つ。
「度胸」です。
『大きな成功を収めているビジネスが、恐れから決断を下す経営者によって破壊されていくのを、私は何度も見てきました。しかし勇気によって台無しになるビジネスは、まだ見たことがありません』
ダン・ケネディ(ダイレクト・マーケティングの世界的権威)
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である』
チャールズ・ダーウィン(イギリスの自然科学者)
覚悟を決めて清水の舞台を飛び降りたとき、結果としてよい方向に転ぶことがほとんどでしょう。
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