株式会社アシッドハウスの芦田 哲也です。
WEBサイトをこれから開設したいという中小企業経営者の方からこんな質問を受けることがあります。
今回の記事ではそういった疑問にお答えします。
ちなみに結論言ってしまうと、考え方はそんなに変わらないです。
ドメインとは何ぞや?
念のためざっくりと。
ドメインとはインターネット上の住所をわかりやすくしているもので「○○○.com」「○○○.co.jp」「○○○.jp」のことを指します。
サイトの実質的な住所はIPアドレスで定義されており、「123.456.789.012」という形で表します。
しかしそのままでは覚えづらく使いにくいので、それを解決したのがドメインですね。
役割としてはLPやブログなど、ドメイン内で展開する特定のコンテンツを独立したサイトのように見せたい時などで使用します。事業の一部をスピンアウトさせるようなイメージですね。
(例)https://lp.○○○.com、https://blog.〇〇〇.com
サブドメインを設置するのは、技術的には正確な言い方ではないのですが「そのドメインの敷地内にエリアを区切る」感じでして、設定はWEBサーバーの管理ツールを操作すればOKです。コストも特にかかりません。
ドメイン管理会社を選ぶポイント
- 申込画面・管理画面の使いやすさ
- 実績・評判
- ほしいドメインがあるか
申込画面・管理画面の使いやすさ
これが最も重要ですね。
ドメインを使える人は「世界中でたった一つだけ」なので、正直どこの管理会社で取っても同じです。
なので、管理会社が提供する申込画面や管理画面の出来がポイントとなります。
WEBサーバーと違って頻繁にアクセスすることは少ないですが、ドメインの取得や管理はWEBサーバー以上にクリティカルですので、直感的で簡単に操作できるところを選びたいです。
ちなみにWEBサーバーと違って、ドメイン管理会社のサポートにお世話になることはほぼありません。
実績・評判
契約数、申込画面・管理画面の操作性、取り扱いドメインの種類あたりがチェックするポイントです。
基本的にネットでググって、チェックポイントがすぐわかるようなところが候補ですね。
または、後述のオススメドメイン管理会社の中から選ぶ感じで問題ないでしょう。
ほしいドメインがあるか
ドメインは特にこだわりがなければ、一般的に覚えやすい「.com」「.co.jp」で問題ないと思います。「.com」が無難でしょうかね。
ドメインの種類は増えてきておりまして、「.me」「.love」「.life」などがあります。
サービス系で遊び心を出したり、ちょっと変わった感じにしたい方にはいいかもいれません。
(ちなみに当サイトも、ノリで「.love」ドメインです笑)
ドメイン取得前に注意したいこと
- ドメイン名・ドメインの種類はGoogleの評価に関係ない
- 取得したいドメイン名があったら、別のドメインの種類で悪質なサービスがないか調べる
- オールドドメインの取得は検討しない
それぞれ説明していきます。
ドメイン名・ドメインの種類はGoogleの評価に関係ない
「SEO(検索順位上位表示狙い)に有利なドメインはありますか?」という質問がありますが、特にありません。
なおドメイン名は必ず英語またはローマ字にしてください。「日本語ドメイン」を取得できることもありますがガラパゴス的ですし、グローバル化が進んでいる現在と逆行します。
取得したいドメイン名があったら、別のドメインの種類で悪質なサービスがないか調べる
ユーザーが間違って悪質なサービスのほうに流れていかないことを防ぐためです。
と言っても、あまりURLを直打ちする人も少ないのでそこまで神経質になる必要はないと思いますが、「信頼性」が他社や他業種よりも重視される事業をされている場合は、確認したほうがよいでしょう。
すべてのドメインの種類を調べきることは大変ですので、「.com」「.net」「.org」「.biz」「.co.jp」「.jp」あたりのメジャーどころで悪質そうなサービスがあったら、ドメイン名は別のものにすることを検討してください。
オールドドメインの取得は検討しない
SEOに取り組まれた方、学ばれた方なら「古くからあるドメインはパワフルで上位表示をする可能性が高い」というようなことを聞いたことがあるかもしれません。
また、その理屈でかなりの高額でオールドドメインが販売されていることがありますが、検討される必要はないかと思います。
なぜかと言うと、オールドドメインを購入したことによって、そのWEBサイトが成功したという話を耳にしたことがないからです。
そもそもGoogle社がWEBを通じて実現したい未来・ミッションを紐解いていくと「長期的に価値を提供する情報提供者」を評価する傾向があります。
おそらく、その評価の一要素として「オールドドメインに効果がある」ということになったと考えられます。
すると、オールドドメイン購入とは即効的・短期的に「長期的に価値を提供する情報提供者」という評価を反則的に獲得しようという行為になり、Googleの意向と対立するわけです。
ということは、仮に一時的に効果があってもアルゴリズム変更が起こって無になる可能性は否めません。
オススメのドメイン管理会社
バリュードメイン、ムームードメイン、お名前.comの3社が候補になります。
バリュードメイン
▶ドメイン取得&レンタルサーバー VALUE-DOMAIN(バリュードメイン)ムームードメイン
▶ムームードメイン | 欲しいドメインがすぐ見つかる。お名前.com
▶ドメイン取るならお名前.com【ドメイン取得は最安値1円~】正直どれも変わらないのですが(余談ですが、いつの間にかどのサービスもGMOグループになっていました笑)、オススメ順にバリュードメイン、ムームードメイン、お名前.comですね。
よく「初心者にはムームードメイン、実績ではお名前.com、上級者にはバリュードメイン」みたいなことが言われていますが、個人的には、バリュードメインが一番使いやすい感く、ムームードメインは可もなく不可もなく、お名前.comが上級者向けだと感じます。
なお私は「.love」「.life」ドメインを所有しているので、今はお名前.comを契約しているのですが、正直管理画面は一番使いづらいです。
一方で、そういった変わった種類のドメインはお名前.comしかないのと、高額ながら更新期限の切れたドメインを復活させることができるという他の2社にはない特長もあります。
ドメイン管理で絶対避けたいこと
ドメインには有効期限があります。
有効期限が切れるとWEBサイトにアクセスできない&そのドメインのメールアドレスが使えない状態(=存在しない状態)になるので、きちんと有効期限内に更新するようにしてください。
しかし、この「ドメインの有効期限切れ」というミス、思いの外やってしまうことも多いようです(以前お仕事させていただいたWEB制作会社でもやってしまっていました)。
そうならないために、以下を複数検討してください。
- 契約は法人カードで行う
- 管理画面で「ドメインの自動更新」ができれば有効化する
- ドメイン管理会社からのお知らせメールは、スタッフや外部パートナーも受信できるようなメーリングリストで受け取る
- ドメインの更新時期をアラート付きでGoogleカレンダーに設定する
- 更新期限切れでも復帰もできるお名前.comと契約する
これらが完璧な予防策ではありません。
しかし、致命的な事態を回避できる可能性は高くなるでしょう。
ドメインの更新のお知らせについて、限定されたプレイヤーしか知らない状態は絶対に避けてください。社内スタッフだと退職、外部パートナーだと契約終了や倒産という事態になった際に、現状がわからなくなります。
ちょっと調べたけど違いがよくわからないから、どんな基準で選べばいいのか知りたいところ。