起業をしようと考えられている人の中には、サラリーマンの時にやっていたことの延長のビジネスを選択さするというケースも多いかもしれません。
ただ、根本的にはサラリーマンと起業家は別の職業。使うスキルは似て非なるもの。
そこでサラリーマンの時にできるだけ習得しておきたいスキルを今回は紹介します。
もちろん独立後は、定期的なスキルのブラッシュアップが求められることは言うまでもありません。
マインドセット
まず起業家のマインドセット、一番大事なところではないでしょうか。要は起業家として生きていくための土台ですね。
マインドセットは漠然としていますし、すぐに結果として現れるものでもないので軽視されがちですが、土台という言葉通りしっかり固めないと、その後の起業家人生がうまくいかないのです。
例えば、
- キャッシュが尽きてすぐに音を上げる
- (長期連休などで)遊んでいる人を見て、同じように遊んでしまう
- たくさん稼いでも、豪遊や自己満足な消費(高級車・高級マンション・女)でカネを失う
- 行動ができない
など。
よく人間のことを器と表現しますが、器が頑丈で魅力的にしないと成功しないと言います。
マインドセットとは言わば「自分磨き」で、自己啓発書やプログラムで学ぶことができます。
以下の書籍が入門としておすすめですよ。
また、優秀なメンターを見つけられれば、あなたのマインドセットは大きく向上していくことでしょう。
もしメンターを起業前から見つけられれば、かなり成功の確率は高まるかと思います。
僕が影響を受けたマインドセットで、特に影響を受けた”座右の銘”を以下に引用します。
どのような道を選んだにせよ、手本となる成功例が見当たらなければ、周囲の人々がしていることを眺め、単にその逆の事をすればいい。なぜなら、常に大多数の人間は間違っているからだ
アール・ナイチンゲール
歴史を学ばないと時間のムダになる。なぜなら、すでに「発明」されているものを、再び意味もなく発明しなければならないからだ。
ダン・ケネディ
(「セールスライターで、どうすればそんなに高い収入が得られるのか」という問いに対して)
私はセールスライティング・ビジネスをしているのではない。私は、自分自身の価値を高めるビジネスをしているのだ。ゲーリー・ハルバート
セールス・マーケティング
起業してからすぐにやることは「一分一秒でも早く売上を作り出すこと」。
なので、何にも優先して身につけるべきスキルはセールス・マーケティングです。
お金がなくなれば、キャッシュフローが止まれば、あっけなくビジネスは終わります。
ありがちなのは、会社ロゴをつくったり、コーポレートサイトの立ち上げを頑張ったり、お金につながらないことを一生懸命先にやろうとしてしまうこと。
あまりセールスやマーケティングに積極的でない人もいるかもしれませんが、
マーケティングとは乱暴に言うと「売れ続けるための仕組みづくり」です。
最高峰の経営学者であるピーター・ドラッカーは「マーケティングの理想は販売を不要にすること」と言っています。
右肩上がりではない今の日本において、マーケティングを避けることはできません。
また起業家向けのマーケティングは、施策の計測が可能で顧客と深い関係性を築くことを特徴とした「ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)」になります。
大手企業が行っているマーケティングとは異なることが多いですので、注意しましょう。
マーケティングの入門書としては、以下がおすすめですよ。
テクノロジー
これはイノベーションと同義としてもいいかもしれません。
この一億総スマホ時代、ネットを含めてテクノロジー全般を避けることはできません。
デジタル領域は進化のスピードが速いため、敬遠する人も多く見られますが、キャッチアップしないと命取りになります。
もしあなたが地域密着型の店舗やサービス業などのビジネスを始める場合は、チラシや紙のダイレクトメールが有効なことも多いでしょう。しかし、それがネットやテクノロジーを避ける理由にはなりません。
インターネットやテクノロジーは、猛烈に常識を破壊していきます。
エンジニアやIT企業のCTO(最高技術責任者)にまでならなくとも、ビジネス教養としてのネットやテクノロジーの知見がなければ、ビジネスにおいて不利になる場面も多くなることでしょう。
特に前述のダイレクト・レスポンス・マーケティングとインターネットは非常に相性がよいので利用しない手はありません。
なおインターネット関連のスキルの習得は、書籍ではなくオンラインプログラムをおすすめします。書籍だと情報がすぐに古くなってしまい、アップデートすることもできないからです。
ビデオベースのUdemyやテキストベースのnoteあたりが良いですね。どちらも書籍よりも安価(無料〜数百円〜数千円ぐらい)で使えるノウハウが多数あります。
もちろん情報の選別眼は必要になりますが、無料で読める専門ネットメディアや個人ブログ、制作会社が提供するPDFレポート(ホワイトペーパー)を活用するのも良いでしょう。
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