起業するときに必要なのは「準備」と考えている人は多くいます。
それはあながち間違いありませんが、この「準備」を間違えている人が多いことも否めません。
僕自身の失敗経験も含めて記事にしてみます。
準備は失敗したくないからという心理からくるもの
一般的に準備はある程度やるべきことを明らかにして、スムーズに事を運ぶことを目的としています。
と同時に、失敗回避の欲求が働くのも理由としてあると思います。
特に、起業については失敗回避の欲求が顕著なんではないかと思います。
起業の準備の内訳としては、
- 何をやりたいのか決める
- スタートアップ資金(貯蓄)
- 事業計画書
- 起業ノウハウ
- 人脈
- 立派なWEBページ(使いこなすことも含む)
- 会社登記
このへんになりがちではないでしょうか。
で、これらすべてをクリアしてから初めて起業する、それまでは「起業準備中」となるわけでしょう。
でもそれらは残念ながら全部不要なのです。
忘れてください。
副業でキャッシュフローを作っておく
実は準備で大事なのは実はたった一つです。
それは「キャッシュフローを作っておくこと」なのです。
正確に言うと「(なるべく)働かなくてもいいキャッシュフロー」ですね。
- 逆じゃない?キャッシュフローが欲しいから起業するんだが?
- 起業情報サイトでは年収×2年分の貯蓄があればいいと聞いたんだが?
という意見もあることでしょう。
キャッシュフローを持つ強みは事業資金を失っても立ち直れること、生活に窮するリスクを抑えられるところにあります。
起業して最初のアイデアは往々にしてうまくいかないものなのです。時には多額の資金を失うこともありますし、借金に手を出さないといけないことにもなりかねません。
また、まとまった貯蓄があっても、生活でも事業でも固定費は必ずかかってきます。
時間の経過とともに貯蓄は切り崩していくことになるのですが、それは成功するまでの時間にリミットを決めているということでもあります。
やはり在職中に副業をしておくのが一番です。
もし貯蓄に2年の歳月をかけようとしているのであれば、2年の歳月をかけてブログやアフィリエイト、デジタルコンテンツの販売などが十分なキャッシュフローを作るのに最適です。
どんな事業をやろうかと夢見るのは、その後で十分です。
登記なんて後回し、ましてや事業計画書、起業ノウハウ、人脈、立派なWEBページはムダですからね。
まずは生き残れ!儲けるのはそれからだ!
ジョージ・ソロス
失敗は必ずするし、結果が出るまで時間がかかる
僕はキャッシュフローのない状態で起業して失敗しました。最初に「漠然と」若者の海外進出支援サービスをやろうとして企画倒れで終わりました。
その理由はまず「今やれそうなことでもなかった」ということ。サービスを実現させるためにマインドマップ的にセルフブレストをする。やるべきこと、リサーチすることがある程度見えたものの、そこから進める気が起こりませんでした。
次に当時起業家シェアハウスのハウスメイトとB2C事業もやりましたが、そちらも企画倒れで終わりました。B2C事業はキャッシュフローとまとまった資金がないと旗が振れなかったのです。
その間にも貯蓄は底をつき、失業手当でやりくりし、10年前に買ったロレックスを手放して食いつなぎました。
その後、やっとまとまった額のキャッシュフローを得られる機会がありましたが、1週間で破棄になりカードローンに仕方なく手を出さざるを得ない日々が2ヶ月以上続きました・・・
ビジネスは結果を出すまでになかなかスムーズにいかないものです。「時間がかかること」を受け入れておかないと、あらゆる面で不利になります。
泣き寝入りのように仕事をもらったり、借金の返済に追われると人生の主導権を手放す羽目になります。「貧すれば鈍する」という言葉どおり、ビジネスの調子は悪くなるのです。
最終的にリモートワークのコンサルティング、セールスライティング、WEB運用代行がハマりましたが、そこまで約1年かかりました。
実践して軌道修正するのが一番
何事も確実なものはありませんし、安全なものはありません。
先程キャッシュフローが大事と書きましたが、それにしたって全くリスクヘッジにならないということだってありえます。
結局想定どおりにやってもうまくいかないことのほうが多いので、失敗を受け入れながらも軌道修正していくことが一番です。
もしあなたが起業準備中だったら、「キャッシュフローを作ってとにかく実践!」です。