働かないおじさんになりかけた自分が働かないおじさん問題を語る

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この記事は、芦田哲也のLinkedInにアップロードした記事です。

「働かないおじさん」というキーワードが入った記事や本を頻繁に目にするようになった。

実は自分も「働かないおじさん」になりかけたことがある。その経験から働かないおじさんはなぜ生まれるのかを考えたが、一言で言うと「学習性無力感」だ。

誰しも最初はやる気と行動力に満ちているが、キャリアを重ねているうちにそれらはどんどん失われていく。

一言で言うと「報われないから」。

新しいことを始めようとすれば抵抗勢力に遭う、結果を出しても報酬に反映されない、自分より能力も低い人間が昇進したり、高給取りであることを知るなど。

世の中は理不尽で成り立っている。今となってはそこからが真のスタートだとわかるが、同僚や家族、友人と酒を飲みながら相談とも愚痴の言い合いともつかない「エコーチェンバーの強化」という愚行に出てしまう。

で、「どうせ毎月一定のカネは貰えるんだからとりあえず職場に行って時間消化すればいいんだろう」という信念に落ち着き、負のスパイラルが始まる。

で、転職が厳しい年齢にさしかかり、既婚者、子持ち、ローン持ちなら、その状態で会社にしがみつく。

かくして「働かないおじさん」は生まれる。

「働かないおじさん」は日本型雇用の膿みたいなもので、対処法がどうとか言われているものの、社会が「膿を出し始めている」以上は淘汰されるだけだ。

実際、私の親戚のおじさん(50代後半)は働かないおじさんと化し、リストラを複数回経験後、家族に捨てられ、孤独死している。

これからの世代は日本型雇用にハマらない人も増えるだろうが、今の働かないおじさんが悲惨な末期を避けるには、本人が覚醒するしかないだろう。

具体的には起業や副業による収入の冗長化の実現が現実的なところだ。

もちろんほとんどは失敗するだろうし、起業をすすめているわけではない。

しかし、人間には何歳になっても自分でも信じられない力を発揮する生き物である。その事実を自分のものし、内なるエネルギーを再び呼び戻すことがてきるか否かが全てではないだろうか。

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