株式会社アシッドハウスの芦田 哲也です。
WEBサイトを運用している中小企業経営者のみなさん、サイトのチェックはすべてスマートフォン(スマホ)で行なっていますか?
もしチェックを行なっていなかったり、PCで行なってはいるがスマホでは行えていないというのであれば、ビジネスで大きな機会損失を行なっている可能性があります。
心当たりのある方は、この記事を読んですぐに「WEBサイト運用ではスマホでしっかりとチェックする」体制を整えてください。
なぜスマホでチェックをする必要があるのか?
2019年2月現在、インターネットに接触するデバイスのほとんどがスマホだからです。
またその流れを受けて、インターネットの世界での絶対的な神であるGoogleも今はサイト評価はスマホ前提に切り替わってます。
つまり、PCでサイトがユーザー目線でとても魅力的で使いやすくても、スマホユーザー向けに最適化をしていないと評価が高くすることは難しいです。
興味のある方は「モバイルユーザビリティ」「モバイルフレンドリー」「モバイルファーストインデックス」などでググっていただくと、Googleの見解なども含めて詳しく知ることができます。
覚えておくべきは、スマホユーザー向けにサイトを作成して質を高めることが重要だということです。
「圧倒的多数の人たちが見ている環境に合わせてこそ存在価値がある」ということでしょう。
とても簡単で当たり前の話ですね。
しかし、そんな当たり前のことをなぜ私はわざわざ言うのでしょうか。
それは、スマホでサイトのチェックを忘れる決定的な要素があるからです。
チェック忘れの原因は会社にある!?
さて、このスマホでのサイトのチェック忘れですが、実は仕事の環境にあるかもしれません。
- 制作・運用をPCで行なっている
- 制作・運用のコミュニケーションをPCで行なっている
- スマホを触ることへの会社の意識
それぞれ深掘りをしていってみましょう。
制作・運用をPCで行なっている
ユーザーのほとんどがスマホを使っているのに、制作道具は依然としてPCです。
スペック的には、タブレットやスマホを使ってWEB制作を行えうこともできなくはありません。
しかし、これまでに蓄積された操作ノウハウ、ソフトウェアの数、安定性などを考えると、実質選択肢はPC一本でしょう。
制作・運用のコミュニケーションをPCで行なっている
これは「制作・運用をPCで行なっている」とほぼ同じです。
WEB制作・運用チームどうしでも、そうでない職種の人でも、あるいは外部企業とのやりとりでもPCで行うため、PCでのサイト表示がいつの間にか前提になっていることがあります。
営業職などではタブレットを使っている会社もありますが、基本的には仕事道具は依然としてPCだということです。
スマホを触ることへの会社の意識
「PC=仕事道具」という傍らで、業務環境や人によっては、こんな見方をされることがあります。
「スマホ=個人の道具=サボっている、遊んでいる」
特にWEB制作・運営を行なっていない職種の人に多いですね。
※SNSや動画見ている時にも同じように思われることがあります。
会社によっては執務中のスマホを禁止にしているところさえあったりします。
どのように解決すればよいか?
単純に「業務ツールにスマホを取り入れれば解決」ということにはなります。
もちろん注意点がありますが、以下を抑えればOKかと思います。
- コミュニケーションはほぼ全てチャットツールを使う
- チェックするサイトをスマホをPCに映す
- 社内外でスマホを業務使用することの認識を合わせる
- スマホはWi-Fi接続を行う
コミュニケーションはほぼ全てチャットツールを使う
要はコミュニケーションツールがPCの中で限定されているのが原因です。
チャットツールであれば、スマホアプリがありデータ同期されているので、やり取りや添付データを参照しながらチェックすることができます。
スマホ内でアプリを切り替えながら行えるので、作業が効率的です。
よくありがちなのは、チェックするサイトをスマホのメアド宛に送って確認すること。
これは面倒ですし、正直確認作業が雑になりがちです。
なお、チャットツールの代わりにグループウェアなどでもOKですが、メールを同期させてもよいですが、いまいち使いづらいので避けたほうがよいです。
チェックするサイトをスマホをPCに映す
会議など大人数の前でサイトをチェックする時は、手元のスマホをそっくりPCに写すことができます。
実機での見え方や操作になるので、チェックとしては信頼性の高いものになります。
PCに映したものを録画して共有してあげれば、リアルタイムで参加できなかった人も後から確認できますし、エビデンスにもなりますね。
なお、PCでスマホシュミレーターのようなソフトウェアやブラウザアドオンは、実機での見え方とイコールにならないことも多いので、使わないほうがいいと思います。
また操作性のチェックは、実機を使わないことにはわかりません。
iPhoneの場合
Macに写すのであれば、Macインストール済みのQuickTimeを使うだけ。
WindowsではApowersoftというソフトウェアをインストールすればOKです。
Androidの場合
前述のApowersoftの他、AirMore、LonelyScreen、Vysorなどがあります。
※詳細はAirMoreのサイトにまとめて書いてありますね。
プログラムがPCかスマホか、接続がWi-Fiかケーブルかという違いなど、使い勝手がそれぞれあるので、サイトを見て検討してみてください。
※機会があればMacとiPhone限定になりますが、別記事でレビューをしようかと思います。
社内外でスマホを業務使用することの認識を合わせる
会社で一人一台スマホを用意するか、個人のスマホを利用をOKにし、業務の必須道具であることを周知しましょう。
ビジネスとは「お金を生み出すこと」であることなので、その源泉を過去の先入観で足かせにしてしまうのはよくありません。
また、外部企業がどうしてもスマホの業務使用を渋ることがあれば、「チェックするサイトをスマホをPCに映す」で紹介した録画データを共有してあげましょう。
なお、動画の業務使用はさすがに許容してもらってください。
余談ですが、動画の業務使用さえもサボっている、遊んでいるという認識がある会社もありますが、個人的には今の時代と感覚が乖離していると思います。
メールに長々とテキストを打ち込んだり、わかりやすくするためにわざわざパワーポイントを作るのは時間のムダですので、そういったやり取りを発生させるべきではありません。
スマホはWi-Fi接続を行う
個人のスマホを使ってもらうときは、会社のWi-Fiでつなげてもらいましょう。
スタッフが自分のデータ通信を仕事に使っていることは不満のタネになりますし、チェックが適当になります。
うちはB2Bだからスマホは関係ない?残念、ノーです
「仕事道具=PC」ということはB2Bではスマホのことを考えなくても良いと考える人がいますが、これは間違いです。
Googleのサイト評価がスマホにフォーカスされているので、お客さんのほとんどがPCで見ていても、スマホサイトを疎かにしてはいけません。
またユーザー目線でも、ビジネスマンが電車移動や休憩の時などにB2Bのサイトを覗くことは珍しくないですよね。
今がビジネス上問題なくても、Googleの評価がマイナスに働くことは長期的に見たときにマイナスに振れるリスクのほうが高いので、しっかりと対策をしておきましょう。
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